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廃棄物担当者の入門ガイド|廃棄物のお悩み相談はイーコス

廃棄物の担当者になったら、押さえておきたい基本業務

本記事では、初めて廃棄物管理を担当する方に向けて、押さえておくべき基礎知識を解説します。
廃棄物は「不要物を処分するだけ」と思われがちですが、法律やルールが多く関わり、誤った管理は環境被害や企業の責任問題につながります。まず基本を理解し、現場の実態と照らし合わせることが、トラブルを防ぐ第一歩です。

1.廃棄物管理を担当する前に押さえておくべき基本の考え方

廃棄物管理は、ただゴミを処理するだけの仕事ではありません。

法律の遵守や環境への配慮、企業としての信頼にも直結する、とても重要な業務です。もし適切に管理されないと、環境への悪影響だけでなく、企業が法的な責任を問われたり、社会的な信用を失ったりするリスクもあります。

企業の廃棄物管理と家庭ゴミの違い

家庭のゴミは、自治体のルールに従って分別し、収集日に出せば処理が完了します。
一方で、企業から出る廃棄物はその流れが大きく異なり、より複雑で責任の重い管理が必要です。

主な違い

  • 廃棄物の種類ごとに、適切な処理業者を選ぶ必要がある

  • 契約書や許可証に基づいて、適正に処理されなければならない

  • 「マニフェスト」と呼ばれる管理伝票の発行・受領・保管が法律で義務付けられている

このように、企業の廃棄物管理は「家庭ゴミの延長」ではなく、法律に基づく管理業務です。
こうした違いを理解しておくと、次に出てくるマニフェストや契約書の重要性も理解しやすくなります。

廃棄物とは?産業破棄物一般廃棄物の違いなど、廃棄物についての定義や分類を解説

マニフェストとは?産業廃棄物を排出する際のマニフェストについて解説

担当者が理解しておくべき基本的な役割

廃棄物担当者は、単に業者に廃棄物の処理を依頼するだけではなく、以下のような役割を担います。

  • 法律や社内ルールに沿って管理を行うこと

  • 実際の現場の状況と、マニフェストなどの記録が一致しているか確認すること

  • 処理を依頼する業者の契約内容や許可証が、自社の廃棄物の内容に合っているか確認すること

 

新しく担当になった場合、前任者のやり方がそのまま引き継がれていることが多く、必ずしも正しい運用がされているとは限りません。まずは廃棄物管理の全体像をつかみ、自分の役割を理解することが、トラブルを未然に防ぐ第一歩です。

次に、実務として特に注意すべき代表的なポイントを見ていきましょう。


~ 廃棄物の基礎についてさらに知りたい方は、下記リンクよりご確認ください。 ~

廃棄物管理の基礎と法令についてまとめた記事を紹介




2.廃棄物担当者が最初に取り組むべき重要タスク

廃棄物担当者として業務を始めたばかりの方は、何から手をつけてよいか迷うことも多いでしょう。
廃棄物の管理は見た目以上にルールが複雑で、少しの不備でも法的リスクにつながる可能性があります。そこで、担当者がまず取り組むべき代表的なタスクを整理しました。

① マニフェストの運用(基本タスクと注意点)

② 契約書・許可証の管理(見落としやすい確認ポイント)

③ 現場の実態確認(書類ではわからないリスク対応)

シンプルですが、どれも非常に重要な項目です。

マニフェストの運用(基本タスクと注意点)

マニフェストは、産業廃棄物がきちんと処理されているかを確認するための重要な書類です。担当者は、発行から受領、そして保管までのルールを守ることが求められます。わずかな記入漏れや不備でも法的リスクにつながるため、細部まで注意が必要です。

また、マニフェストは紙だけでなく電子での管理も可能です。電子マニフェストを活用すれば、記録の一元管理や検索が容易になり、日常業務の効率化にもつながります。

不備のあるマニフェストは、監査での指摘だけでなく、処理業者のミスやトラブルが起きた際に排出事業者側の責任を問われる可能性があります。まずは基本的な運用の流れを理解し、現場でスムーズに確認できる仕組みを整えることが、担当者の大切な役割です。


契約書・許可証の管理(見落としやすい確認ポイント)

廃棄物を処理する際には、委託する業者の契約内容と許可証を正しく管理することが欠かせません。特に、契約書に記載された許可内容が自社の廃棄物に適合しているかどうか、有効期限や取り扱い品目が妥当かどうかを確認することが重要です。契約や許可に不備があると、適正処理ができないだけでなく、法的なリスクに直結します。

契約書や許可証は、日常業務の中ではつい見落とされがちな部分ですが、ここが守られていないと大きなトラブルにつながります。定期的に点検する習慣を持ち、早めの対応を心がけましょう。


現場の実態確認(書類ではわからないリスク対応)

書類の管理だけでなく、現場での実態を確認することも欠かせません。廃棄物の種類や分別が適切に行われているか、処理がルールどおりに進められているかを自分の目で確かめることが大切です。

また、必要に応じて処理業者の施設を訪問し、契約内容どおりに処理されているか確認することも有効です。小さな不一致や不備でも放置すれば大きなリスクにつながるため、定期的なチェックを習慣化し、早めの改善につなげましょう。


3.よくある落とし穴と注意点

廃棄物担当者が業務を始めたばかりの頃、つい見落としやすいポイントがあります。ここでは、特に注意したい代表的な落とし穴を紹介します。

業務の属人化による管理漏れ

担当者一人に業務が集中している場合、書類の確認や現場チェックが抜けやすくなります。また、「昔からこうしてきた」という慣習に流され、記録の不備や誤った運用が放置されるケースもあります。

初めて担当する方は、まず自分の業務範囲を整理し、チェックの仕組みを作ることが大切です。

マニフェストの記入ミスや運用の不徹底

マニフェストに記入漏れや処理業者情報の誤記があると、些細なミスでも法的リスクにつながります。紙・電子を問わず、マニフェストを正しく管理し、日々の運用が確実に行われているか確認する習慣をつけましょう。

契約書・許可証の期限切れや不適合

委託契約に記載された業者の許可内容が自社の廃棄物に合っていない場合や、許可証の期限切れがあると、適正処理ができず法的問題や監査指摘の原因になります。契約書と許可証は定期的に確認し、現場での処理が契約どおりに行われているかもあわせてチェックすることが重要です。


まとめ

初めて廃棄物管理を担当する方にとって、覚えることは多く、業務を進める中で不安を感じることも少なくありません。だからこそ、基本のルールを押さえつつ、いかにシンプルで効率的に適正管理を行うかが重要です。

イーコスでは、日々の業務を効率化しながら、誰でも確実に廃棄物管理が徹底できるシステムも提供しています。

詳細は、下記リンクより資料をダウンロードください。

 

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